ベイエリア通信#17 2000年12月7日

(この記事は2000年アメリカ滞在時に書き、友人に送っていたメールの転載です)
また移民局
 今日の天気 曇りのち晴れ。日本の感覚でいうと秋。クリスマスツリー売り場が通りの一角にでき、ツリーを車に積んで、買っていく人の姿を見ます。あの木は使い終わったら、コンポストになるらしい。う~ん。アメリカで1年に消費されるクリスマスツリーは結構な量になるのだろうなあ。もちろん、それ用に育てているのだろうけど、何か???が付きまとう消費の形である。
   帰国まであと10日である。今から、帰った時にやらねばならないことのため、インターネットで電話番号を調べて電話したりしている。それにしても、やはりインターネットはすごい。NTTのタウンページのウエッブサイトを使って新潟市の美容院の電話番号をゲットし、新潟県のサイトから長岡の免許センターの電話もつきとめられた。免許センターのおじさんは、まさかアメリカからの電話とは思うまい。国際免許の申請にまた行かなければならないのだ。美容院の予約も入れた。この1年、一度も美容院に行かなかった。ちなみに私が使っている長距離通話では、アメリカから日本へは1分間14セントだ。
   ただし、私には大きな問題が控えている。INSだ。ずいぶん前の通信で、私の滞在延長が認められた話を書いた。それは、電話で確認したもので、実はまだI-94という送ってあるペーパーが送られてきていない。I-94とは、アメリカに入るときに書くもので、いつまで滞在できるか記されている小さな紙である。パスポートにホッチキスで止められ、出国するときに空港で渡すペーパーだ。
   期日の変更の為に移民局へ延長申請の際に送ってあるのだが、まだ当然のように返送されてきていない。電話でおばさんはちゃんと後で送るからと言ってたのに~。もちろん、何回かまた電話をかけてみた。最長2時間半かけた日もあったが、つながらなかったので、今回はあきらめた。(参考までに、朝日新聞のAIC:アサヒインターネットキャスターというウエッブサイトの読者欄にアメリカでいかにことが進まないかの投書が載っている。結構おもしろいサイトなので、興味がある方はのぞいてみてください。連載もおもしろいです。)多分、それがないと空港でいろいろ言われるだろう。ただ、アメリカを出るのだから、日本へ戻ることはたいして問題はないと思う。
   問題は、再入国のときだ。たった2週間ちょっとで、またアメリカに入国、その前の時にI-94フォームがないのはしっかり記録に残っているだろう。もちろん、私の落ち度ではないけれど。一応、通っているスタジオからは、通っているよというペーパーを書いてもらう。けれども内心は結構不安である。大丈夫かしら、空港で入れなかったらどうしようと、悪い方へも想像は膨らむ。まあ、想像してもどうしようもなく、なるしかならないのはわかっているけれど。
   今年の通信はこれが最後になる。次回の通信で、再入国できたかどうか判明する。アメリカからまた通信を送れることを、切に切に願っているのであった。それでA子は12月18日夕方に日本に到着し、1月6日夜に日本を出発し、再渡米を図ります。ちょうど年度末の忙しい時期ですが、お会いできる人はお会いしましょう。それから新潟市界隈で平日の昼間に温泉に行ける人がいたら、行きませんか?(そんな人はいるのだろうか?)もし、温泉に行けなかったら、新潟市の銭湯でも行こう。18日、19日夜と年末から1月は長岡の実家にいる予定です。それ以外は、新潟市界隈や日本海付近をふらつく予定です。寒くて海岸はふらつけないかしら?基本的には実家以外に連絡はとれません。携帯ももってないし、メールも日本では使えません。おおー、なんてことだ。帰国前に、メールでやりとりした方が、便利だとは。何かヘンなような気もするが、現実はそうなのですね。
  今年は勝手に送っているこの雑文通信を読んでいただき、本当にありがとうございました。励ましのメールとかもいっぱいもらいました。それらにどれだけ励まされたかわかりません。コンピューターについての議論はいろいろありますが、もしメールがなかったら、今とはまた状況が違っていたと思います。きっと、もっと早くホームシックになっていたことでしょう。
  では皆さん、年末のお忙しい時期、風邪などひかぬよう、元気に楽しい時間をお過ごし下さい。
※番外編  
今日「ビリー・エリオット」というイギリス映画を観てきました。6時前なので5ドルです。普通は8ドルくらい。日本に較べるととっても安い。でも、映画館に行ったのは、これで3回目です。やはり、アメリカ英語とイギリス英語の発音は違うのですね。とても聞き取りにくかった(というよりも聞き取れなかった)。アメリカでテレビを観ているときの感覚とも、また違いました。私はわからないなりにアメリカ英語に慣れていることを実感しました。映画は、主人公のビリーという12歳の少年がよかった。けれども、1984年の北イングランドの情勢がわからない私としては、映画の意味が多少つかめなかった部分があります。それでも楽しめました。日本でも公開されているのかしら?
(日本では「リトル・ダンサー」というタイトルで公開されていました。)

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