ベイエリア通信#5  2000年6月23日

(これは10年前にアメリカから友人に送っていた通信です)
延長申請 その後                   
 INSに滞在延長申請を送ったのが5月下旬、それから6月の上旬に「Notice of Action(Notice Type:Receipt Notice)」という書類がINSから送られてきました。記載されていた文章は以下のようでした。 「The above application or petition has been received. It usually takes 240 to 260 days from the date of this receipt for us to process this type of case.-----– We will send you a written notice as soon as we make a decision on this case. -----–」これは「書類を受け取り、審査中である」ということだと私は理解しました。
 しかし、「この場合240日から260日かかるということは、一体どういうこと?」という疑問が残りましたが、とりあえずレシート番号もあるし、電話番号も書いてあったので、後で聞けばいいやと、この手紙を受け取った6月上旬は考えていました。これが甘かった。
 その後、6月中旬になっても何の音沙汰もなく(みんながINSはとにかく遅いからといっているので)、上記の???もあり、少し不安になりはじめました。私の滞在期間は7月3日までとなっていて、飛行機の予約は7月2日でした。飛行機チケットは1年オープンなので、変更ができます。けれども、ギリギリで変更ができるのかどうかわかりませんでした。そこで、手紙に書いてある電話番号に電話をかけ始めたところ、まったくつながらないじゃないですか!「そんな馬鹿な…。」状態です。
 電話番号が書いてあるからと安心したのが間違いでした。Office Hourは月~金の9時から3時半で、9時にかけても、既に「すみません。ただいま回線がこみあっておりますので、後でおかけ直し下さい」というアナウンス。6月10日前後から時間を見つけてはかけていたのですが、全くつながらないのです。たまに「おっ、普通の音(プルルルル)が聞こえる」と思っても、すぐに録音テープになります。「これじゃあ、電話番号が書いてあっても、意味無いじゃないの!」という状態です。私も昼間はクラスがあったり、人の家の掃除をしていたりと、ウィークデーはゆっくり電話をかける時間が無い場合が多いので、毎日はかけられません。「おいおい、一体どうなるんだよー」と、内心かなり不安になっておりました。人に聞くと、弁護士を通すと早く処理されるなんて言われたりしましたが、そんなお金ないし。。。 友人が来たり、そんなこんなしているうちに、早6月下旬。
 そして、6月19日の昼時に、「おし、またかけるか。」とかけはじめ、TALK ON→REDIAL→TALK OFF→ TALK ON→REDIAL→TALK OFF→……のボタン操作を延々と繰り返すこと約30分(この30分は長い30分です)、そしてついに、ようやく、やっと(いくら言っても言い足りない気分)INS内部の録音テープにたどり着きました!録音の指示に従い、ボタンをセレクトし、「これでやっと…」と思ったのもつかの間、そこでも「ただいま、全ての回線がつながっています。担当者が次の対応をするまでに、約10分かかります。このまま待っているか、最初のメニューに戻りたい人は1のボタンを押してください」というアナウンスではないですか。私としては、このチャンスを逃しては、いつまたここまでたどり着けるかわからないので、絶対待ってやる気分だったのですが、本当はスタジオの掃除に行かなければならなかったので、残り時間約40分の状態でした。10 分たっても何の変わりもありません。あまりの単調さに受話器を持ったまま横になり、睡魔に襲われておりましたが、数分おきに上記のアナウンスが流れるので、それで「おっと、やばい」と我に返る状態でした。
 
 その状態で、約30分くらい待ったように思います。そして、かなりうとうとしかけていた頃、とうとう生声が受話器から聞こえてきました。最初は信じられず(その頃は、もうほとんど期待してなかった)、あたふたしながら、まず私の住所が違っていたので訂正し、次に本題に入りました。私の延長申請は認められるのか?とたずねると、この手紙(レシート)を受け取っていれば大丈夫、もう6ヶ月滞在できると言われ、本当に大丈夫なのか?この240日とかいうのは、一体何なのか?というと、ちょっと待っててと言われ、また待たされた後で、それは気にしないでいいと言われ(じゃあ一体あれは何だったんだよー!)、それでも本当に大丈夫なのねとしつこく、しつこく確認しました。
 結論を言うと、私の延長申請は受理され(やったぁー)、6ヶ月の延長が許可されました。ただし、延長申請は1回しか出来ないということなので、私は12 月に日本に戻り、また入国することになります。とりあえず、大きな気がかりがなくなり、「ふーっ」と胸をなでおろすことができました。ギリギリでした。このビザや滞在に関する問題は、アメリカに滞在している外国人の一番ストレスになる事柄でしょう。
 それにしても、あの電話のかからなさは、ひどいとしかいいようがありません。回線がつながってからも、あれ程待たされるとは思いもかけませんでした。アメリカ中から、一体どのくらいの人達が、電話をかけているのでしょうか?
 
 というわけで、年末まではこちらにいることになりました。いろいろと勉強になりました。日本で渡米の準備をしていたときに、ガイドブックなどを調べ、いろいろ懸念していましたが、「実際に来てやってみなければわからんな」というのが今の感想です。ガイドブックにはB2ビザ(観光ビザ)で延長申請は認められないことが多いと書いてありました。でも、受理されましたし。こちらで、「よくB2ビザ(観光ビザ)がとれたね」とも言われましたが、私が思うに、それは「これでもかーっ」てなくらいに書類を用意したことが一つの要因のような気がします。今回の延長申請も、パスポートのコピー、ビザのコピーなどは用意する中に入っていませんでしたが入れましたし、相手に有無を言わせない状況をつくることが、この結果につながったように思います。そのためにいろいろな人にお世話にもなりました。
 やる前からいろいろ懸念しても何がどうなるわけでもないし(実際私はずいぶんいろいろ悩んでいましたけどね)、いろいろな雑誌や情報は参考程度にしておいて、とにかく自分でやってみなければ結果はわからんのです。きっと、なんでもそうですよね。あたって砕けないように出来る限りの準備は必要ですが、あたる前からあれこれ心配してもしょうがない。結構、その心配は無駄になることが多いです。それだったら、心配しない方がいいですよね。
(2011年の後記)
そういえばあの頃は大変だった・・・。
今現在は確定申告が・・・。
さて、領収書も整理したし、
入力にとりかかるぞ~と思ったら、
昨年パソコンを変えたせいで、
今までのソフトが使えなくなっていた。
んなバカな・・・。
予定をチョー押しております・・・。

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