ラジオの魅力

車に乗っているときは、ラジオをNHK第1に合わせていることが最近は多い。昔はFMがメインだったけど、第1も面白いなあと思い始めたのは中越地震の後(この話題は前にも取り上げました)。
土曜日と日曜日の夕方は「地球ラジオ」がお気に入り。今日の料理でもいい味を出している後藤アナウンサーがいいんだけど、世界各地からの声が聴けて面白い。
今日の夕方もNHK第1を聴きながら運転していた。ニュースの時間で、ちょうど今日でお別れのブルートレインの発車時刻で、生で東京駅の現場の様子を伝えていた。アナウンサーがちょっと現場の説明をした後、「それでは東京駅の様子をお聞き下さい」みたいなことを言って、数分間だけアナウンサーの声無しで東京駅の音を伝えてきた。かなりの人がいるらしく、人々のざわめきの中にありがとー、ありがとーなどのいろいろな人の声が聞こえ、発車の時刻になったときに、電車の発車を知らせる音が聞こえてきた。
それでその現場の音を聞いている時間、自分もそこに近いところにいるような錯覚に陥った。
家に帰ってきて夜のニュースでブルートレインの様子を見ても、ラジオで聞いたような臨場感はみじんも感じなかった。テレビの方が情報量は多いのに。
視覚メインと聴覚メインの情報の違いが大きいのかな?脳での処理の仕方はきっとずいぶん違うんだろうな。
ラジオの情報はテレビの情報よりも情報量が少ない分、自分の中で情報に支配されていない感覚が大きいような気もする。だから自分をその場に近づけやすいのでは・・・?
ん~、でも映画なんかだとまたちょっと違うから、視覚と聴覚の違いとか、ことはそれほど単純ではないのだろう。まあ、映画とテレビもずいぶん違うけど。
要素はいろいろあると思うけど、ラジオの実力を味わった数分間だった。
ラジオはえらい。
<3月17日追記>
後から考えたら、テレビの臨場感がない理由の一つには、家のテレビが小さいせいもあるかと・・・。今時珍しいブラウン管の14インチで、室内アンテナまである。もしも現在主流になっている大画面のテレビだったら、またちょっと違うかもね。

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