佐渡汽船のフェリーの客室にて

佐渡の素敵な写真をアップしたけれど、
佐渡へ向かう佐渡汽船の中で、
あまりにも呆れたことがあった。
日曜日の午前のカーフェリーの2等客室は、
それほど混んでいる状態ではなく、
私は壁際に陣どった。
スペースの余裕はかなりあった。
私がいたスペースには、
大学生らしき女子の5,6人のグループ、
男子学生の3,4人のグループが2組、
男女のカップルが1組、女子の2人連れみたいな状況だ。
出航間近になり、10人弱の女子学生らしい団体がやってきた。
前述した女子学生のグループと知り合いらしく、
このスペースに上がってきた。
その中の3,4人は小さいスーツケースを持っている。
大学の実習で佐渡に行くような雰囲気だ。
呆れたことに3つのスーツケースは立ったままそこに置かれた。
車輪がついている部分が床に接している。
船が揺れればスーツケースが動くかもしれないと
考えないのだろうか?
床を引きずってきた車輪を、
人が座って、寝そべる場所にそのまま置くことに、
遠慮はないのだろうか?
(もちろん何も考えていないので、こういうことをするのだ)
横向きに置けばいいだけじゃん。
そして、なおも私を静かに怒らせたのは、
女子学生の1人が、
私が脚を伸ばせなくなるほどの近距離に座ったことだ。
真ん中にスペースがまだずいぶん空いているのに、
なぜ知らないおばさんのこんな近くに座る?
私はそのときちょうど胡坐で壁に寄りかかっていた。
その子は、
私が脚を伸ばすと私の足が彼女にぶつかり、
脚を真っ直ぐに伸ばせない位置に、
私の方を全く振り向かす、
アイコンタクトもまったくなく、
ボディランゲージも皆無で、
その場にバタバタと乗り込んできて荷物を置き、
いきなりそこに座ったのだ。
長岡祭りの河川敷なら、いざ知らず、
私の前にスペースを空けても、
全然余裕のある空間なのにですよ!
そこに座るなら、
「いいですか?」の一言はいるだろう?
ありえない・・・。
4人のグループでそこに陣取った彼女らは、
まるで私がそこにいないかのように振舞う。
私のスペースを完全に侵食しているが、
そのことに全く気がついていない。
私は透明人間ですか?
フェリーの2等は揺れることも多いので、
スペースさえあれば、みんな寝る体勢になる。
混んでいなければ、それくらいのスペースは
自然に空けるものだ。
フェリーに乗ったことがなければ、
それがわからないかもしれないけど、
それにしてもだ。
電車の中で化粧をする若者と同じ現象なのだと思う。
もちろん、私の方が移動するということも、
自分のスペースを確保する手段ではあったけど、
それは集団の圧力に負けるみたいで、
ちょっと悔しいのでしなかった。
出航のときに、女子学生のほとんどが甲板に出て、
私の前の子だけになったときに、
脚を伸ばしたいので・・・と一言告げた。
はっとした顔をして「すみません」といった彼女は、
そのときに初めて私がそこにいたことに、
気がついたようだった。
そのうち、その子も甲板に出ていき、
学生達がいなくなったので、
ちょっとだけ端っこに動いて、
寝るスペースを確保した。
出航してしばらくたって、
少し寝た後に起きてみると、
女子学生の団体はトドのように固まりで寝ていた。

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