鰯の内臓をとる話

先日スーパーで鰯が安かったので、
買ってきた。
本を見ながら、
頭を落として、
お腹を少し切って、
内臓を出して、
洗って、
手開きにして、
骨をとって、
半身にして、
塩コショウをして、
米粉をまぶして、
フライパンで焼いた。
結構美味しかった。
今日は本町に行ったついでに、
魚屋さんをのぞいてみたら、
小さいけどキトキトしている鰯が、
3尾240円だった。
「3尾下さい。」
「内臓を取りましょうか?」
「はい、お願いします。」
「頭もとりますか?」
「はい。」
魚屋さんの包丁捌きを見る。
頭を取って、
お腹をちょっとだけ切って、
内臓を掻きだし、
洗う。
ちょっちょっである。
1尾に1分程度。
お腹はちょっとだけしか切っていない。
家に帰ってきて、
鰯の下ごしらえをしようと出してみると、
内臓だけが抜き取られ、
卵とか白子とかはちゃんと残っている。
それできれい。
え~~~、なんで~~~~。
あんなにちょっちょっなのに。
私は肛門くらいまで包丁を入れて、
内臓を出す。
だけど内臓と白子などを区別したことはない。
小さい鰯なのに、
こんなにきれいに残せるとは、
プロの仕事は違う。
魚屋のおじちゃんがこれまでに内蔵をだした鰯の数は、
どのくらいなのだろう。
1日10尾として
10尾×5日×4週×12ヶ月=2400尾
1年2500尾として
2500尾×40年=100000尾
(20歳から働き、現在60歳とした場合)
大雑把な計算だけど、
1万尾以上なことは確かだろう。
鰯以外の魚を入れれば、
さらに多くなる。
私が今までの人生で捌いた鰯の数は、
50尾以内だと思う。
勝負になるわけがない。
だけど悔しかったりする。
あんなに少しの包丁で、
きれいに内臓をだせることがわかったことは、
素晴らしい収穫だった。
鰯の内臓のイメージがなくて、
やみくもにかき出そうとしているのがよくないのかも。
こんど解剖してみようかな。
寒い今の時期が最適。
悔しいが上達のバネになる私であった。
(編み物もそうですわ・・・)

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