包丁はときどき砥いでいる。
だけど自分で砥いだ包丁は、砥いだ後はそこそこ切れるけど、
包丁が斜めにはいっていく。
砥ぎ方がへタッピなのだと思い、
包丁砥ぎ教室に申し込んだ。
包丁砥ぎをしている場所は、
定員10人で参加費無料と定員3人で参加費1000円があった。
しっかり見てもらえるかという期待で、参加費1000円に申込む。
というわけで土曜日の午後に㈱タダフサに向かう。
私は知らなかったのだけど、
タダフサのパン切り包丁が有名らしく、
先日たまたま行った東京駅前のkitteというとってもおしゃれな空間にある
奈良に本店がある有名なお店にも陳列されていて、
全て「入荷待ち」だった。
プロダクトデザイナーを入れて、
女性をターゲットにしたラインをつくり、
そのラインはデザインも梱包もとってもカッコいい。
だだっぴろい包丁の世界で、
シンプルに1種類7本でラインを揃え、
安くはないけど、高すぎもしない。
作戦が見事に当たったのだろう。
包丁砥ぎは私を入れて3人で、
先生は1人。先生は若い職人さん。
既に一生懸命砥いでいる若者カップルがいて、
???と思っていたら、
この人らは包丁づくり体験の人だった。
タダフサの会長さんがお手伝いしている。
その脇で私達も先生の説明を聞きながら
作業を始める。
タダフサは砥石も売っている。
荒砥ぎ、中砥ぎ、仕上げの3種類の砥石を使う。
一般的には中砥ぎだけで十分とよく耳にするけど、
そのときの先生は1週間に一度砥ぐなら、
中砥ぎだけでもいいけど、
あまり砥がないなら、3種類使った方がいいと言っていた。
砥ぎのやり方はどの砥石でも同じ。
今回わかったのは、あまり力を入れなくてよいということ。
砥石の上を滑らせるように砥ぐ。
それから砥ぐ面を変えたときは(両刃の場合)、
力を入れる方向が変わるということ。
砥ぎながらときどき先生に見てもらう。
う~ん、この包丁ちょっと厚いですよね~。
そうなんですか?(そこにあるタダフサの包丁は薄いなあと思ってみていた)
これだとバリがつきにくいので、ちょっと削ってもいいですか?
(バリは包丁を砥ぐと砥いだ反対側にできる)
はい。
先生は奥に行き、機械で少し削ってきた。
これで砥ぎやすくなると思いますよ。
ありがとうございます!
そんなこんなで机の反対側では
包丁作りの人の包丁を会長さんが一生懸命砥いでいる。
一応砥ぎ終わり、家から持ってきた砥石をみてもらう。
既にゆがんでいるので、やはり平らにしなければならないとのこと。
砥石を使って砥ぐこともできるけど、
コンクリートで平らにすることもできるという。
実は前にも同じことを包丁屋さんから聞いていたけど、
それはまだ実践したことがない。
包丁砥ぎを終了し、見学に回る。
見学は20人以上もいる。
イヤホンから説明は聞けるけど、
前の方にいないとちょっとよくわからない。
ちょっと人数が多すぎだ。
写真もあまりとらず。
タダフサではナイフギャラリーをオープンしたばかりで、
そこで包丁を買うこともできる。
そのオープンに合わせて、在庫を揃えたということだった。
ペティナイフが欲しいと思っていて、
いくつか見せてもらったけど、
今回は買わなかった。
帰り道を運転しながら、
砥石を砥いでも大丈夫そうなコンクリートがないかを探す。
某所にて車を停めて、
砥石を砥ぐ。
交通量が多い場所ではないけど、
見た人からはかなり怪しい人物に見えただろう。
運よく通報されることはなかった。
砥石は無事ほぼ平らになった。
家で包丁を使ってみると、
素晴らしい切れ味だった。