先日、ヨガの生徒さんからこう告げられた。
「来週は残念ながらお休みします。
その日に北書店で「本屋は死なない」の著者の人が来てお話があるので、
それに参加してきます。」
「本屋は死なない」は書評か何かを見て読みたいと思っていたけど、
その後すっかり忘れてしまい読んでいなかった本だ。
そんなことを生徒さんに言ったら、
「「本屋は死なない」、面白いですよ。」と言われたので、
早速図書館から借りて読んだ。
(本屋に行かずにすみません・・・)
私も昔よりは確実に本を買わなくなったし、
(収入とスペースが少ないことが大きな要因)
気になる本があれば、まずは図書館で借りるようになった。
買うのも本が決まっていればネット書店を使うことが多い。
昔よりも本屋に行かなくなったのだ。
この本は著者が全国の気になる書店を訪ね歩き、
書店員や店主と過ごしたり、対話をした記録だ。
先日アマゾンがkindleの日本発売を開始し、
とうとう電子書籍が身近なものになりそうな気配を感じる。
この本のリンクをつくるときに、
同じ本なのに1350円くらいの表示が出てきたので、
クリックしてみたら、アマゾンの電子書籍版だった。
私は紙の本が好きだし、
中高年以上はそういう人も多いとは思うけど、
小さい頃からパソコンに触れ、
タブレット端末などに慣れている子ども達は、
感覚が違うと思う。
本を巡る状況はこれからさらに大きく変化をするのだろう。
昔は辞書で単語を調べていて、
その周りの単語を見たりするのも楽しかった。
今は電子辞書なので、目的の単語をすぐに見つけられるけど、
そこで終わる。
百科事典は過去のものとなり、
ウィキペディアですぐ調べたりする。
(私もそうだ)
アマゾンで目的の本を見つけると、
オススメの本も出てくるけど、
それは統計的に処理されたものだ。
(悔しいけどうまく出来ている)
だけど本屋の棚とは違う。
便利に、速くなればなるだけ、
ピンポイントになり、世界が狭くなる。
電子書籍はこれからどんどん増えることは間違いない。
洋書も送料がかからなくなり、
手に入れやすくなるだろう。
だからといって紙の本がなくなることも無いと思う。
便利さと不自由さは、
そこに到達するまでに、
他のこととの関わりが少ないか多いかと言い換えることも出来そうだ。
関わりが少ないだけ、
時間も早く、簡単になる。
時間をマネジメントしやすくなるともいえる。
自分が予定したとおりに物事が進みやすい。
けれども関わりが多いということは、
その関わる手間の分だけ、
自分を豊かにする時間にもなりえる。
予期しないものに出会ったり、
とんでもない方向につながることもあるかもしれない。
若い人ほど、
面白い本屋に行ってほしいと、
この本を読んで思う。
おすすめ本 「本屋は死なない」
コメントをどうぞ