著者の中西準子さんの文章は、
昔サラリーマンだった頃から時々目にしていた。
お世話になっていた新潟大学の先生から、
(書いたものを)ご紹介いただいた。
もともと水の環境問題にずーっと関わってこられて、
環境リスク学という分野の専門家だ。
とにかく科学的な平らな視点をお持ちだと思う。
その視点は多くの一般人があまり持っていないものだと思う。
リスク管理という視点自体まだなじみが少ない人が多いだろう。
けれども読んでいると、とても大切なアプローチの一つだと思う。
明晰な内容で、
昔もそうだったけど、読んでいて気持ちがいいし、
自分自身の思い込み、偏りにハッとさせられる。
私たちがいかに偏っている情報に踊らされているか、
またマスメディアに載る情報がどれだけ操作されているかに、
気づかせられる。
市民運動についての考察もなるほどと思えるものだった。
自分自身も過去に仕入れた情報のまま、
今も何となくそうなんだと思っている部分があったけど、
そうでもないことがわかった。
実はまだ全部よんでいないのだけど、
半分読んで、この本読んでよかったと思った。
ぜひ皆さんも読んでみてください。
問題になった身近な話題も多いので。
だけど表紙のデザインはもうちょっと何とかならなかったのか?
これじゃあ、ちょっと手に取りにくいと思う。
中身がいいだけに残念だなあ。
とくにかくおすすめ本 「食のリスク学」
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