ベイエリア通信 #10  2000年7月27日

(この記事はアメリカ西海岸に滞在していた2000年に書いて友人に送っていたものです)
ここ数日の出来事
 暑中お見舞い申し上げます。日本は梅雨もあけ、みなさん暑い夏を過ごしていることと思います。枝豆、トウモロコシ、ビールの季節ですね。実は全てここでも手に入ります。トウモロコシは日本のものより色が薄く白っぽいけど、おいしいのがファーマーズマーケットで3本/$1で、ビールは日本より安いし、枝豆は冷凍でなんと「edamame」で売っています!だがしかし、枝豆に関しては、やはり新鮮な新潟の枝豆が食べたいです。枝豆はやはり「edamame」でなく「枝豆」ですよねえ。
  ところが、役者は揃っていても、あまりビールを飲みたい気分になりません。それはなぜか。カリフォルニアといえば青い空という図式が私の頭の中にありました。確かに午後は青い空が広がります。でもここサンフランシスコ界隈は、今寒いんです!今も長袖の温かい服を着ています。朝晩は長袖がないといられません(ただし昼間は陽射しが強く、暑くなります)。特にサンフランシスコが寒い。
 先週の日曜日に、サンフランシスコに無料のコンサートを聴きに行きました。野外コンサートだったので寒いだろうと思い、ちゃんと長袖を持っていったのですが、まだ甘かった。前にも失敗して、サンフランシスコでジャケットを買ってしまったことがあったので、今回こそはと思っていたにも関わらずです。暖かい長袖が必要でした。そこは湾に近い林みたいな公園で、特に寒かったのです。人の服装だけ見ていたら、今は晩秋か?と思うような光景です。でも、中にはタンクトップのお姉さんもいるのだ。そこがアメリカっぽいところで、本当にいろいろな格好をしている人がいます。セーター、ジャケットからタンクトップ、短パンまで、一体今の季節は何って感じ?みんな、季節に合わせるのではなく、自分の体感温度に合わせているのです。それにしても、タンクトップでいられるなんて、私には信じられんです。
 ベイエリアでは7月は大抵寒く、春や秋の方が暑いのが普通だと友人が言ってました。次の日(月曜日)は、友人の誘いでワインで有名なナパに行きました。ナパは暑かった!前の日があまりに寒かったので、七分袖のTシャツを着ていったら、またハズレでした。ちょっとでも湾から内陸に入ると、ずいぶん温度が変わります。乾燥した暑さなので、じりじり焼けるようで、熱風で呼吸困難になりました(ちょっとおおげさだけど)。
  今はバケーションシーズンなので、月曜日にも関わらず、観光地のナパにはたくさんの観光客がいました。月曜日でこんなに人がいるの?って感じ。アメリカ人は7月中旬くらいから8月下旬くらいまでの期間に、1~2週間くらい仕事をOFFにして出かけるパターンが多いような気がします。だから、この時期はどこの観光地でも混んでいるらしいです。もちろん、週末は言うに及ばずです。
  昨日(火曜日)は初めて1人で、長距離をドライブして友人の農場へ遊びに行きました。(と言っても、アメリカ人にとっては、決して長距離ではない距離です)。フリーウェイを時速約60マイル(約100km/h)で走っていると、ほとんど追い越されます(考えたら日本でもそうだった)。私はなにせ行ったことがない土地へ、友人の書いてくれた紙と地図だけを頼りに運転しているものですから、サインを見落とさないように必死で、途中で建物がまるで無くなると、本当にこの道でいいのだろうか?と内心かなり不安になりながら、普通は1時間で着く距離を1時間半くらいでどうにか無事たどり着きました。アメリカは都市部を除き、街と街の間が何もなかったりするのが普通のような気がします。一般道でも時速50マイル(約80キロ)くらいで走っていたので(街中は当然もっとスピードを落とします)、走った距離は新潟市から柏崎か、もう少し遠いくらいかな?
  昨日は友人宅に泊まり、今日(木曜日)は海までドライブして戻ってきました。海まで友人宅から約30分くらいでした。海辺を走っていると、何となく佐渡か日本海シーサイドライン(だったっけ?ひぇ~名前忘れちゃった)を走っているような気がしました。サインは英語だし、谷側の風景はまるで違うにもかかわらず、不思議な感じで、何かが似ているのです。浜辺におりても、海の感覚に親しみを感じました。けれども、もちろん佐渡は見えません。太平洋なんだよなあ、この先は日本かあ、海きれいだなあ、色は日本海と違うなあなどと思いつつ、水に少し足をつけてみたら、とっても冷たい海でした。
  友人から1袋もらってきた私の手土産の亀田の「味ごのみ」を浜でボリボリ食べたり、横になったり、人を眺めたりして、1時間弱ボーっとして、帰路につきました。とりあえず事故にも遭わず、無事アメリカ初ドライブから戻ってきました。今は肩こりです。
<アメリカで出会った料理-フレッシュサルサ->
トマト、紫タマネギ、ニンニク(量は好みで、無くてもいい)、コリアンダーの葉(パクチー、香菜、こちらではセランチュロとか言う。とても発音しにくいです。私のアワワ言葉です。残念なことに、新潟だと手に入りにくいんですよね。東京や大きな街なら大丈夫と思います。これが入らないと味はかなり違うものになると思いますが、なくてもおいしいと思います。パセリで代用するのもいいかもしれません)を荒いみじん切りにして、塩、レモンの果汁で味付けをする。好みでフレッシュチリ(トウガラシ。日本ではシシトウで代用でしょうか?)のみじん切りや、キュウリのみじん切り、ピーマンのみじん切りやペッパー(パプリカ)とか、好きなものを入れてもうまいハズです。水気が出るので、友人は水気をきってました。
トルティーヤチップスのディップに使ったり、卵料理のトッピングにしたり、ジャガイモにのっけたり、何でも使える。今日は、卵料理の上にこれをトッピングし、その上にサワークリームをのせて食べました。また、彼女はサルサとサワークリームをあらかじめミックスし、ベーグルにサンドしてダンナのスナックをつくっていました。ちなみに店に行くと、いろいろなサルサが売ってます。アボガドとか、マンゴーのとか。夏向きの一品です。Let’s try!

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