ベイエリア通信#12 2000年8月23日

(この文章はアメリカ滞在時に書いて友人に送っていたものです)
日本のノートが恋しい
 残暑お見舞い申し上げます。日本の暑さも峠を越したでしょうか?夜には虫の音が秋の訪れを告げる頃かと思います。ずいぶんご無沙汰してしまいました。アメリカで学生をしているいとこが遊びに来てさらに遠くへonedayドライブをしたり、なんやかんやバタバタしていて、通信を書く余裕がありませんでした。今もその状態が続いているのですが、今日サンフランシスコの比較的大きい?文房具屋で「おっ」と思うところがあり、これを書くことにしました。
 日本製品で何がアメリカのものに較べていいかというと、電気炊飯器をはじめいろいろありますが、身の回りで特に私が感じるのは「ノートブック」です!アメリカのノートは紙が薄く、「こんなのにみんな書いてるのね。う~ん。」と思わせる薄さです。きっと他の国のノートも似たようで、日本のノートの紙質が特別いいのかも?どちらにしても日本のノートは、ずいぶん贅沢なつくりになっていることは確かです。日本では紙質でどのノートにするか悩んだ経験はほとんどありませんでしたから。
 それはさておき、いい紙のノートも多少はありますが、高い。文房具はおそらく全般的に日本より高いです。こちらで特徴的なのは、いろいろな表紙の「日記」用の厚い小型のノート(日本語で適当な言葉が見つからないので)がたくさん売られていて、それはいい紙なんですよね。どうも日記人口が多いらしく、それはデザイン的にいいものからへんなのまでたくさん在ります。ここで私が言う「へんなの」は漢字が変な風にデザインされているものをイメージしています。デジカメがあれば、いろいろへんなものを撮って見せたい気分です。笑えるものがずいぶんあります。
 それで、今回新たに発見したのは、シャープペンシルです。今日シャーペン売り場を見ていたら、こちらでは芯の太さは0.7mmが主流だったのです!加えて言えば、今でも一般的には鉛筆の方がシャーぺンよりも使われています。さらにその鉛筆の多くには、お尻にあの消えにくい赤茶色(もしくは白)の消しゴムがついています!ESLのクラスでは、消しゴムを別に持っていて使っている人を見たことがありません。みんなあの先の消しゴムを使っています。日本ではずいぶん昔にすたれた商品だと思いますが、アメリカでは未だにバリバリの現役で使われていました。
 それでほとんどのシャーペンにも当然というように先に消しゴムが「むきだし」で付いていました。日本のシャーペンについているお尻のカバーが無くなっていて、日本よりも少し高い。今日買った日本で言えば100円シャーペンは1.5ドルでした。「Pentel」製品です。もちろん、白い消えにくい消しゴムがむきだしで付いています。きっと、みんなよく消える消えないはあまり問題でないのかもしれません。一応消えていればOKで、「きれいに消す」ということにこだわりが無い人が多いのでしょう?思うに日本人はきれいに消したがりますよね。世界で一番日本人がきれい好きのような気がしますが、文房具にもその影響が。。。
 ともあれ、日本の文房具はずいぶん質がいいと思います。もちろんアメリカの方がいいなと思う商品もあります。友人にも言われていて、自分も同意するのは「靴」です。アメリカ製品というわけではありませんが、靴の種類が多く、足によいシューズとか、コンフォートなものとか、いろいろ種類が多いです。まあ、靴のことはさておき、日本のノートがとっても恋しいのでした。
 ちなみにペン売り場では、日本製品がたくさん売られています。けれども、私がここ数年愛用している「uni-ball Signo 極細」の Traditional Colorは売られてません。これを友人に貸したりすると、このペンいいねとよく言われます。「It’s cool」です。
 後日談:それから、すいぶんたってからサンフランシスコのジャパンタウンへ行った時に、上記のペンも発見しました。けれども、日本よりもずいぶん高かった。
○今日の天気 サンフランシスコ、涼しい~寒い。朝夕はセーターや皮ジャンとかを着ている人も大勢います。Tシャツもいますが、朝夕はほとんど長袖です。先週の金曜日から明日まで、めずらしく毎日サンフランシスコへ通っています。
<2011年の後記>
現在のアメリカの文房具事情はわかりません。変わったかなあ?
私のここ数年のお気に入りは三菱鉛筆のジェットストリームです!
1.0mmもいいし、0.5mmもいい。ここ数年愛用している一品。

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