今日のクローズアップ現代は樹木希林さんがゲストだった。
電話が来たので最初のほうはきちんと見ていなかったけど、
最後の方の会話がとても良かった。
(最初の取材部分も良かった)
(再放送をワンセグで録画して、会話を書き直しました)
・・・がんとともに10年以上、からだの中で暮らしてきた、
一体どうやったら
うまく生きることができるのか、
今そこから感じていらっしゃるものはどういうことなんでしょう?
私の場合はね
自分を俯瞰で見るというか、第三者の眼でみるところがあるんですけど、
それでもずーっと落ち込むことはあるわけですね
仕事では落ち込まないけど、
命というものを、最初にあっ、ないんだと思ったときなんか
でもね、ほら、昔汲み上げる井戸みたいなものがあったじゃないですか
最初は水出てこないの、空気だけ。
だけどね、それと同じように、
いつもは仏頂面をしているのですけど、
そういうときは誰もいなくても、
わらうの
わらうの
わらうの
そしてちょっと自分の頭をなでるの
そしたら笑っているうちに
井戸じゃないけど、だんだん水がこみあげてくるみたいなね、
そういうやり方ね。
それからね、うれしいことをするっていうかね。
例えば、クローズアップ現代なんですが、出てくれますか?
(と言われたとき)
出ます!(もうこの辺でエンディングの音楽が流れてきた)
国谷さんに会いたいから。
私ね、国谷さん、本当に素敵な仕事ぶりだと思っているの。
それでね、NHKは大変な財産をお持ちだなあと思って、
私はいつもね、大好きな番組です。
国谷さん:ありがとうございます。いつまでもお元気で。(少し涙声?)
いつまでもなんて・・・(話の途中で番組終了)
「わらうの」と言う樹木希林の声と顔が
やわらかくて、美しくて、涙が出てきた。
菩薩様か仏様入ってた。
また改めて、すごい俳優さんだとも思った。
樹木希林のあり方が素敵だった。
それから、すごいのは
樹木希林のNHKに対する皮肉たっぷりのひそやかな抗議。
(生放送でそれもクローズアップ現代で言うなんて、
樹木希林はロックだと!と話題になっていたとのこと)
国谷さんが降板するクローズアップ現代は
もうクローズアップ現代じゃない。
クローズアップ現代+なんてしないで、
NHKは番組名を変えてほしい。
優秀なきれいな局アナウンサーを5人揃えたとしても、
国谷さんの代わりは務まらない。
だって”局”アナなんだから。
国谷さんのクローズアップ現代があるNHKと、ないNHKとでは
価値が違う。
政権の言いなりのNHKは公共放送ではない。