おすすめ本 「謎の独立国家ソマリランド」高野秀行著

書評で面白そうだったので、
図書館で借りてみたら、
本の厚さにびびり、
手をつけられずにいた。
やっと読み始めたら、
面白い!
だけどさすがに読み終わらず、
期限切れになり、
再予約して、数週間待ち、
この日曜日と月曜日に一気に読了。

ソマリアとだけ認識していたアフリカの国。
日本を含む西洋の価値観にどっぷりで、
それにあまり疑問を持っていない自分自身の価値観を
いい感じで揺さぶってくれる。
ソマリランドは確かに奇跡だった。
すごい面白かった。
厚いけど、ずんずん読めた。
(氏族名だけは、気持ち読み飛ばしたけど・・・)
印象的だったのが、ソマリランドの住民(北部の住民)は、
戦いが好きで、慣れていたから、
昔から決められている最低限のやってはいけないことと、
精算するルールが機能し、
ひどい事態を招くことにならなかった。
南部の人達は戦争を知らなかったことから、
泥沼になってしまったという話。
喧嘩をしっているかいないか、
昔からの知恵やシステムが生きているかいないか、
その辺が大きな分かれ目になっている話。
それからソマリアのプントランドの海賊の見積もりの話。
数年前よくニュースになっていた海賊の話はこういうことだったのか~と思った。
詳しくは本を読んでね!
そして、とても危険な、危険な、危険な旅だったのだと思うけど、
著者の語り口が柔らかく、
面白ルポとしても秀逸。
体当たり感と現地住民化がすごいなっし~。

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