怖かったよ~ 「残穢」小野 不由美著

ホラーは苦手。
ホラー映画やホラー小説は基本的に見ないし、読まない。
小学生の頃は仮面ライダー系のテレビでも怖かった。
家のトイレの戸を開けたら、
ショッカーが出てきそうな気がした。
(なんてビビリなんだ!)
だけど小野不由美は好き。
それで何年ぶりで今年出版された新作を、
図書館で予約して、
ずいぶん待ち、ようやく先週手元に来た。

読みはじめたのは夕方で既に外は暗い。
これは夜に読めないなあと即座に思う(ビビリだから)。
私には昼間の明るい時間帯でなければ無理だ。
擬似ノンフィクションみたいな形の小説。
主人公というか語り手はどうみても著者本人だ。
読んでいるうちにこれは小説なのか、
実際に合ったことなのかよくわからなくなる。
(事実をネタにした小説のような気がする)
あまりにも淡々と物語は進む。
けれどもこれは本当にあったことのような気もして、
読んでいる自分にも伝染してしまうのでは?と感じる。
(小野不由美の勝ち)
こわいけど一気に読んだ。
怖かったのでアマゾンのレビューを読んだ。
怖かったという感想と期待はずれだったと感想と両方ある。
私はかなり怖かったぞ!
いわゆるホラーと違うし、スプラッタでもないし、
特に大きな事件が起きるわけでもないけど、
日常に潜み、どこにでも起こりえそうなことが、
一番怖くないか?
レビューにもあったけど、
後ろを振り向けないよ。
音も怖いよ!
この本を図書館に返せるのでうれしい。
(怖いから家において置きたくない)
ただカバーを取ると怖い何かがあるらしいけど、
図書館の本なのでカバーが貼り付けてあってめくられない。
これは本屋でめくってみよう。
本書に随時に出てくる怪談好きの小野不由美の冷静さに、
客観性を持てる人だから怪談を好きになれるのだと思った。
同時刊行の以下のもう1冊と合わせて読むと、
2冊がリンクしていてより面白いらしいけど
(その場合は下記の本を先に読むといいらしい)
これ以上怖くならなくていいと思う私は、
やっぱり今もビビリなのだ。

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