昔の日記(ベイエリア通信 #1)

2000年にアメリカ西海岸サンフランシスコ界隈のベイエリアに1年間住んでいた。
その頃に友人向けにメールで当時感じたことなどを通信を時々送っていた。
ちょうど10年前の話だ。
昔のホームページに掲載していたのだけど、
そのサイトは今は使っていない。
ふと気が向いたので、このブログに再録することにした。
今だったら、同じ状況にあっても、
書くことが変わるかもしれない。
アメリカの状況も9.11前の話なので、
変わった部分もあるだろう。
私の思い込みもずいぶんあると思う。
なにぶん10年前のことなので、
その点はご容赦を!
1週間に一度くらい更新する予定。全部で20通くらい。
友人たちには楽しんでもらえたようだった。
ベイエリア通信♯1   2000年5月18日
BUENA VISTA SOCIAL CLUB 
 
「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」(ブエナ ビスタ ソーシャル クラブ)をビデオで見ました。日本でも一部で話題になっているらしいので、聞いたことがあるかもしれないですね。キューバ音楽の、あるグループのドキュメンタリーフイルムです。私はこちらに来て知りました。アメリカでは昨年かなり話題になった作品らしいです。
「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」とは、キューバのハバナに昔あったクラブの名前らしいです(この“らしい”というのが少し悲しい。英語の字幕なので、全部理解しているわけでないのです)。ライ・クーダーというギタリストが何かのいきさつでこのクラブで演奏していた人達を再結成させ、レコーディングし、アルバムをつくりました。なにがすごいのかと言うと、メンバーの多くは、90代、80代、70代、60代の高齢のおじい様たちなのだ!彼らは10年ほど演奏をしていなかったのですが、このレコーディングがきっかけとなり、アルバムがかなり売れて、ニューヨークのカーネーギーホールでも演奏をしています。友人の話では、昨年ロスかサンフランシスコでもコンサートがあり、発売後10分でチケットがSOLD OUTしたらしいです。そのコンサートがメンバーが全員揃う多分最後のコンサートだろうという話です。
この高齢じいさんグループがとてもいい味を出していて、キュートでカッコイイ。みんな音楽がとっても好きなのねということが、フイルムからにじみ出ています。でも、本当に年を感じさせないのだ。顔はしわだらけだったりするけど、演奏しているときはとても生き生きしている。ずーっとキューバで歌われてきた歌は、彼らの体にしみついているらしく、日本のミュージックシーンのような既製品でない印象を受けました。何となくしみいる音楽です。キューバ音楽にわたしはなじみがなかったのですが、アメリカではそれなりに浸透しているみたいです。
キューバとアメリカの関係は、今年こちらで延々と騒がれていたエリアン君事件に代表されるように、かなり複雑なものらしく、日本から来たばかりの外国人の私はいまだに把握できないのですが、ニューヨークに来たメンバーの一人のじい様が、「ここに来ることを夢見ていた。やっと夢がかなった。。。」というくだりは、この2国間の関係を少し垣間見たような気がしました。日本人がこの映画を見るのと、アメリカ人が見るのでは、音楽を超えた部分では少し意味が違ってくるように思えます。
機会があったらぜひご覧下さい。キューバの風景も味わえます。キューバの親父達からきっとパワーをもらえるぞ!
話は変わりますが、昨日バスに乗っていたら、黒人の親父が赤い地にペンギン模様のサスペンダーをしていたので、心の中でおおーっと感動しました。ペンギン模様のサスペンダーをつけるのに年齢は関係無いぞ!
< アメリカで出会った料理☆豆腐のデザート>
 
絹ごし豆腐、イチゴ、アーモンド、メープルシロップ、バニラエッセンスをミキサーにかけ、洒落たカップに入れ(今回はワイングラス)、ミントを飾る。友人宅に呼ばれたときに出されたデザートです。豆腐をこんな風に使う発想は日本人にはないなあというものでした。味もまあまあです。イチゴを多くしたり、工夫をしてみてください。
けれでも、日本のイチゴの場合、おいしいイチゴは生で食べたほうがいいね。日本のイチゴのような甘いストロベリーには未だにお目にかかってません。こちらの人が日本のイチゴを食べたら、かなり感動するのではないだろうか?ちょっとハズレのイチゴで試してみてください。
果樹と言えば、リンゴのフジも普通に売られていますが、日本のように蜜がつまっているフジにはお目にかかれません。日本の果樹は相当に品種改良され、研究されているのだと感じます。その代わり、オレンジやマンゴーとかはおいしいですよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA