近鉄五十鈴川駅で電車を待つ。
朝の通勤時間からは少し遅い時間なので、人もまばら。
この難波行の特急を待っている。途中で名古屋行に乗り換える。
時間があるので普段は撮らないものまで撮ってみる。
ここには載せていないけど、通過の電車も撮ってみた。
静かな朝。
車窓から。雲が鳥のように見えませんか・・・?
遠くに見えるのが四日市工業地帯。
伊勢へ向かう午後遅い時間の電車の中で、四日市を通ることに気がついた。
夜の電車で伊勢に向かえば、工場の灯りが見えてきれいだったかもしれない。
私が小学生の頃には四日市は公害のイメージしかなかった。
それが今では四日市工業地帯ではナイトクルーズのツアーまである。
工業地帯の夜の風景をテレビで見たことがあるけど、
どこか異世界のようできれいだと思った。
時が経てば捕らえ方も変わる。
名古屋駅近くでバスまで時間が少しあるのでブラブラする。
かつサンドを買う。
これが今回の旅ではおいしい上位となった。
食べ物に関してはスーパーマーケットとかそれなりに楽しめたけど、
あまり贅沢をしなかったのでそれほど素敵な内容ではなかった。
実は初日の夜に1人で居酒屋に入って、
ビールを飲んでオススメを食べたら、
2000円以上払うことになった。
まずくはなかったけど、
それほどの内容でなかったし、
金額も予想外の出費となり、
その後はつつましやかに過ごした。
せめてもう少し料理に満足度が得られたら、
悔いは残らなかったのになあ~
そのお店よりもかつサンドのほうが上位。
名古屋ではモーニングもあんかけスパゲッティも食べられなかった。
空港で食べたうどんもそこそこ美味しくて、
今度来たときは名古屋で何かを食べるプランを入れたいと切に思う。
名古屋駅から県営名古屋空港へ向かうバスの中で、
3機の水色の飛行機が名古屋市の上空を飛行していた。
新潟空港から県営名古屋空港に到着したときに、
自衛隊の小牧基地と隣接していることを知った。
その3機は自衛隊機なのだろう。
おそらくこれだ→C-130H(第1輸送航空隊)
新潟市や長岡市では日常的に上空にみることができるのは旅客機かヘリコプターだけだ。
だから3機もの飛行機が旋回したりして空を飛んでいる風景は、
私にとっては見慣れないものだ。
そして県営名古屋空港のロビーで待っている間に、
滑走路を急カーブで離陸していった飛行機も見た。
建物の中にいるのにすごい音だった。
昔イギリスを旅行しているときに、
上空を戦闘機が飛んでいったときのざわついた感触は、
いまでも覚えている。
基地周辺に住むということはどういう感覚なのかを、
ほんのほんの少しだけ想像できた。
県営名古屋空港には自衛隊小牧基地の他に、
民間の会社の基地も多くあるらしく、
セスナやヘリコプターなどが数多く整列していた。
旅客機以外の飛行機をこんなにたくさん見たのは初めてだった。
飛行機好きの人には小さいけど楽しい空港なのかもしれない。
新潟への飛行時間は1時間弱。
上がったと思ったら、すぐ降りる。
小さい飛行機なのでちょっと揺れた。
安いけど機内サービスもついて、
レモンティーと一口サイズのお菓子。
レモンティーは新潟空港についてから飲んだ。
長かった「そうだ!伊勢神宮へ行こう」シリーズはこれで終わりです。
私が訪れた前の週末も翌週末も、
伊勢周辺のお天気は台風の影響で大荒れでした。
このときも雨は降りましたが、
ひどくはなくてラッキーでした。
感謝です。
前もって飛行機を予約し、
安いチケットなのでキャンセルしてもお金は戻らないので、
遠方から行く場合はお天気は賭けになります。
10月の方がシーズン的には良さそうです。
ここまでおつきあいしていただきありがとうございました。
読んでいただいた方が、今度伊勢神宮へ行ってみようかなあと思われたり、
行こうと思っている方の参考になればうれしいと思い書いてきました。
それと自分のメモも兼ねて・・・。
どうぞ楽しい旅を!!!
カテゴリー別アーカイブ: つれづれ旅(伊勢神宮)
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「また来ます」の巻
宇治橋の鳥居。これは内側の鳥居。
伊勢神宮の鳥居は、
笠木の切り口が五角形で、
貫が貫通していないことが特徴です、
とガイドさんが教えてくれた。
上の写真だと笠木の五角形がよくわかる。
今まで鳥居の形を気にしたことは無かったなあ。
伊勢鳥居で検索すると、
もっと少し詳しいことがわかる。
鳥居にはいろいろな種類があるのだった。
そして、この宇治橋の鳥居の大きな特徴は、
外宮と内宮のご正宮の棟持柱がリサイクルされたものなのだ!!
これもガイドさんが教えてくれた。
このブログを書くために検索した。
「宇治橋の両端には大きな鳥居が建っています、これは前回の遷宮後に解体された外宮と内宮の正殿の棟持柱を鳥居に作り変えたものです。橋の入り口に建っている鳥居は外宮、渡った内側のものは内宮の棟持柱でした。
この宇治橋の大鳥居は次の遷宮では、伊勢の入り口の遥拝所にあたる鈴鹿峠のふもとの関の追分に内側の鳥居が、桑名の「七里の渡し」に外側の鳥居が移されます。冬至の朝には、この大鳥居の中央から朝日が昇ります。」
伊勢神宮百科事典 宇治橋鳥居より引用。
こんなに立派な材だものね。
私もこのおじさんのように見てました。
宇治橋の西詰北側二本目の擬宝珠(ぎぼし)の中には、
橋の安全を祈って饗土橋姫(あえどはしひめ)神社の萬度麻(まんどぬさ)が収められていて、
この擬宝珠(ぎぼし)に触れて帰ると、また参拝に訪れる事ができると言われているらしい。
ガイドさんが説明してくれていたのだけど、
あまりよく聞いていなかった。
おそらくこれがその擬宝珠。
写真は撮ったけど、触ったか覚えていない・・・。
鳥居と青空と私が写りこんでいた。
鷺が飛んできた。
新潟の田んぼにもいくらでもいるけど、
絵になるなあ。
どうもありがとうございました。
続く(あと1回)
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「この天気が23日だったら・・・」の巻
御正宮を後にして、荒祭宮(あらまつりのみや)に向かう。
こちらは天照大神の荒御魂を祭る別宮。
個人的なお願いはこちらでするとよいと言われている。
外宮さんからあちらこちらでお参りしてきた。
外宮さんの最初はお願い事をしたような覚えもあるが、
途中から「ありがとうございます」だけになった。
お参りに来ることが出来てありがたかったし、
まあまあ生きていられて感謝だなあと思った。
お願い事は数限りなくあるし、
言ったらキリはない。
だけど今回のお参りは、
ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますお参りで、
自分としては十分だった。
「かんきつ」がなっている。暖かいのね。
さすが照葉樹林帯!
まだ時間があったので、風日祈宮橋にまた行った。
橋がまだ新しいのが(何となく)わかると思う。
この橋の欄干の上にある飾りは擬宝殊というものだ。
これは毎回変えるのでなく、
昔からのものをずーっと使っているらしい。
ものによって作られた年代も変わる。
右側の手前と奥の擬宝殊を較べると、
色が違うのがわかると思う。
奥の方が(確か)古い。←間違っていたらごめんなさい。
この風景好きです。
毎年秋分の日を挟む3日間は、秋の神楽祭があり、
一般の参拝者も(時間が合えば)観ることができる。
23日は本来ならここでお神楽が演じられる予定だったのだけど、
雨でこんなふうにシートがかかり、
ここで見ることは出来なかった。
この写真を撮ったのは24日の朝。
23日がこんな晴天だったら観ることが出来たのに残念。
続く
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「風日祈宮(かぜひのみのみや)」の巻
五十鈴川の支流、島路川にかかる風日祈宮橋。
この橋を渡った先が風日祈宮(かぜひのみのみや)。
ネット上ではここはパワースポットという記述をよくみかける場所。
この辺り全体が澄んでいてとても気持ちのよい場だ。
朝早かったけど、既にぼちぼち人がいる。
以下ウィキペディアより
「風日祈宮は内宮の境内別宮である。祭神は外宮(豊受大神宮)別宮の風宮と同じ級長津彦命・級長戸辺命で、内宮神楽殿前から南方へ向かう参道にある風日祈宮橋(かざひのみのみやばし)で五十鈴川支流の島路川を渡った先に風日祈宮がある。
風日祈宮御橋は長さ45.6m、幅4.6mで、内宮前の宇治橋を小さくしたような橋である。最初にかけられたのは室町時代の1498年(明応7年)で、南端の擬宝珠(ぎぼし)に「太神宮風宮 五十鈴川御橋明応七年戌午本願観阿弥 敬白」と刻まれている。古くはこの橋がかかる川が五十鈴川本流とされており、この橋を五十鈴川橋と呼んだ。もっとも長い川が河川の本流と定義され、島路川と呼ばれてからは風日祈宮橋と呼ぶのが一般的となった。
別宮とは「わけみや」の意味で、正宮に次ぎ尊いとされる。内宮の別宮は風日祈宮のほか境内に荒祭宮(あらまつりのみや)1宮、境外に月讀宮(つきよみのみや)、瀧原宮(たきはらのみや)、伊雑宮(いざわのみや)、倭姫宮(やまとひめのみや)ほか4宮があるが、風宮が別宮となったのは1293年(正応6年)で、1923年(大正12年)創建の倭姫宮の次に新しく、順位は内宮別宮10社中9位とされる。
古くは現在の末社格の風神社であったが、1281年(弘安4年)の元寇の時に神風を起こし日本を守ったとして別宮に昇格した。」
ガイドさんも説明してくれたのだけど、元々は末社だったのが、
別宮に昇格したという。
一体誰が昇格を決めたのかなあ?
いろいろ考えると???という点がたくさん出てくる。
以下「」内はウィキペディアより引用。
「伊勢神宮には、太陽を神格化した天照大御神を祀る皇大神宮と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀る豊受大神宮の二つの正宮が存在し、一般に皇大神宮を内宮(ないくう)、豊受大神宮を外宮(げくう)と呼ぶ。(中略)広義には、別宮(べつぐう)、摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)、所管社(しょかんしゃ)を含めた、合計125の社宮を「神宮」と総称する。」
正式名称は伊勢神宮ではなく「神宮」。
神宮は内宮、外宮を頂点として、
125もの社宮を管理している。
なかなか組織化されている。
島路川の風日祈宮橋にも木除杭がある。
島路川もきれい。
橋の上でぼーっとしていたい。
これが適うのは早朝だけだと思う。
昼間は人が多すぎる。
この橋も宇治橋と同じく遷宮のたびに架け替えられる。
ただ宇治橋と風日祈宮橋は社殿と時期がずれているので、
現在は既に架け替えられている。
まだ新しいヒノキの香りが漂っているし、
鳥居を触ってみるとすべすべしていて気持ちよい。
神様そのもののことはさておいて、
風日祈宮を昇格させたのは、
どう考えても人間だし、
当時の為政者の都合で、
神道などのシステムも構築されてきたのだと
思わざるを得ない部分は多々ある。
けれども何百年に渡り現在まで維持し続けているこの土地は、
私たちにとっての財産になっていることは事実だ。
神宮というシステムに土地が守られている。
特に伊勢神宮は式年遷宮というシステムを生み出したことが、
土地だけでなく文化の継承にもつながっている。
こういうことがシステムがうまく機能しているという
ことになるのだろう。
昼間に歩くと、園路を掃除している人も多い。
ボランティアでなくパートかアルバイトか職員だと思うけど、
神様の住まう土地だからきれいにという気持ちも、
そういう人の中にはきっとあると思う。
神職の人達も神様にお使えしているということが気持ちが、
自分の振る舞いに影響しているだろう。
(アルバイトらしき大学生は?だけど・・・)
土地の力に加え、
スタッフの人達が毎日枯葉を掃き園路をきれいにし、
神職の人が通りがかりに社宮の方向に一礼をしていく。
そういうことも伊勢神宮を訪れる参拝者が、
とても清清しい気持ちになる要因の一つとなり、
やっぱりここには神様がいらっしゃるような気がして、
お参りをする。
そう考えると、人々の神様を想う気持ちが、
その場に力を与え、神様を作り出しているとも言える。
伊勢神宮がパワースポットと言われる所以は、
土地の力も大きいけど、
この土地を維持してきた人間の想いの力もかなり大きいのではと
ブログを書きながら思う。
続く
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「神苑から五十鈴川御手洗場まで」の巻
宇治橋を渡ると神苑(しんえん)が広がっている。
ここは人工の緑地で、石とかもごろごろ置かれている。
ガイドさんによると、いろいろな人が寄付したもので、
高価な石も多いらしい。
これが「君が代」にも出てくるさざれ石。初めて見た。
さざれ石って石の種類なのね。知らなかった。
ガイドさんに言われなければ、
通り過ぎるだけの石。
以下ウィキペディアより引用
「さざれ石(細石、さざれいし)は、もともと小さな石の意味であるが、長い年月をかけて小石の欠片の隙間を炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄が埋めることによって、1つの大きな岩の塊に変化したものも指す。・・・・
日本国歌「君が代」の歌詞に歌われることで、その名が知られている。ただし、歌詞中のさざれ石(細石)は文字通り、細かい石・小石の意であり、それらの小石が巌(いわお)となり、さらにその上に苔が生えるまでの過程が、非常に長い年月を表す比喩として用いられている。」
「さざれ石の巌となりて」の部分は、
「さざれ、石の岩音なりて」と
意味わからないなあと思いながら学校では歌っていた。
全然違ってた!
火除け橋と第一鳥居。
昔は現在の神苑の部分にも民家があり、
火災が広がるのを防ぐための橋だったらしい。
五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)
この手前に手水舎もあるけど、
五十鈴川でもお清めすると気持ちいい。
まだ早朝なので外灯がついている。
現場ではあまり気にとめていなかったけど、
園路の端の処理もきれいだ。
続く
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「再度内宮さんへ」の巻
早朝の近鉄五十鈴川駅に到着。荷物をコインロッカーに預け、
駅舎を出る。
駅の前にはタクシーが停まっていた。
タクシー乗り場には内宮まで1050円とか書いてある紙が貼ってある。
(金額はうろ覚え)
歩くと30分は十分にかかる。
財布にはあまりお金が残っていない。
悩んで、悩んで、歩こうかなと思ったけど、
1,000円ならどうにかなるかとタクシーに乗ることにした。
新潟までたどり着けばどうにかなるので、
名古屋駅から県営名古屋空港までのバス代が残っていればオッケー。
あとは「ご朱印巡りきっぷ」でカバーされる。
運転手のおじさんと。
「猿田彦神社で下ろしてもらうとすると、内宮まで歩いてどのくらいでしょうか?」
「猿田彦神社の前で待っていますよ。お参りするだけだと、そんな時間かからないでしょう。」
(猿田彦神社は内宮さんの途中にある)
「待っていただいている間もお金かかりますよね~。実はあまりお金の余裕がなくて・・・」
「ああ~、さっきメーターを倒すのが遅れたから、ちょっと安くなりますよ。」
「う~ん、やっぱりこのまま内宮へ行ってください。」
「お正月はねえ~、すごいですよ。タクシーも全然動かないから普段の倍の値段がかかります。」
「お正月は駅から歩く人も多いです。逆に歩いた方が早いくらいかもしれないね~。」
そんな人手なのか・・・。
結局、内宮には1,000円かからずに到着した。
(メーターを倒すのが遅れたのと、スイスイ走れたから)
人のいい運転手さんだった。
まずは帰りのバス停の位置を確かめて、
8時15分発のバスに乗らないと全てが間に合わない。
時間があれば猿田彦神社に行ってもいいなと、
このときは考えていた。
到着しました。
警備の人しかいない。
宇治橋がかかる五十鈴川。
遠くに見える山に朝日が当たっている。
この川は神宮の背後に控える山から流れてきている。
ガイドの人に寄ると、
ここに到るまでは排水は一切流れてこんでいない、
きれいな水なのだという。
川にある構造物は木除杭(きよけぐい)で、
川が増水したときに流れてくる流木などが橋脚に衝突し損傷しないためのものらしい。
構造物としても美しく絵になる。
続く
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「早起きの朝」の巻
最初に購入したガイドブックに、
朝の内宮さんがいいと書いてあった。
写真がきれいなガイドブックで、
とても気持ち良さそうだった。
名古屋でモーニングを食べるという選択肢にも引かれたけど、
最初から朝に内宮に行くぞ!というつもりで、
今回の日程は組んでいた。
2回内宮さんに行くことになるけど、
散歩するだけでも気持ちよいので、
何回行ってもいい。
23日はガイドさんのツアーで、
それはとても面白かったけど、
一人で歩いてみたかった。
24日は名古屋小牧12:05発の飛行機に乗る。
近鉄特急に乗るにしても、
ずいぶん早くから動かないと、
ゆっくりはまわれない。
内宮8:15発のバスに乗る予定なので、
お尻は決まっている。
新潟でバスの時間を調べてみたけど、
6時台発のバスしかなかった。
タクシーだとかなり高くつく。
22日に伊勢市についた直後に入った観光案内所で、
早朝に内宮に行くにはどうしたらよいかと尋ねた。
すると近鉄で五十鈴川駅まで行って、
30分くらい歩くコースを教えてくれた。
途中に○○神社もありますよと言われた。
そうか、電車という手があった。
さすが観光案内所!
ガイドブックには、外宮と内宮の移動はバスと書いてあり、
電車という選択肢は頭に入っていなかった。
確かにバスが便利だし、昼間は10分間隔でバスが通っている。
電車と徒歩と思いつつ、
23日に内宮周辺でバスに乗った際に、
五十鈴川駅から内宮までは、かなり距離があることを発見。
とりあえず、朝とてもとても早起きをして、
伊勢市駅に向かう。
24日は晴天。ホテルを出る頃はまだ少し薄暗かった。
始発から2番目の電車。さすがに5時17分はあきらめた。
近鉄伊勢市駅ホーム。
朝焼けがきれい。
続く
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「23日は雨だったの」巻
名古屋にはずいぶん昔に行ったきりである。
佐潟のラムサール条約登録関係で、
シンポジウムの事務局をしていたときに、
藤前干潟の保全関係のシンポジウムがあって名古屋に行った。
そのときは藤前干潟に行き、
新潟にはない干潟の活き活きした様子に驚いた。
だけど他には何にも覚えていない。
今回は名古屋は中継地点。
県営名古屋空港(セントレアではない)から名古屋駅行きのバスを待つ。
近鉄名古屋駅の特急電車の車内から。
22日の夕方に伊勢市に到着。
駅の観光案内所でオススメの夕飯を食べる場所を聞いたら、
河崎地区をすすめられた。
ガイドブックにも載っている。
それほど遠くないらしいので、
宿に荷物を置いて、テクテク歩いていく。
だけどもう夕方で暗くなりかけている。
お魚が美味しいと紹介されたお店は、
今日は不漁で休むと張り紙が貼ってある。
そこをあきらめて入った居酒屋は、
ガイドブックにも紹介されていたけれど普通だった。
おかみさんの愛想が良くない。
新潟の居酒屋の方が美味しいかも。
生ビールを飲んでしまい予定外の出費に!!
かなり反省する。
河崎地区はいい感じではある。
(実はもうお店がほとんど閉まっていた)
ここからは23日。
天気予報通り雨。
予報では午後から止むという。
朝8時頃に宿を出て、豊受大神宮:とようけだいじんぐう(外宮:げくう)に向かう。
伊勢駅から歩いて10分弱程度。
第一鳥居
正宮(しょうぐう)
土宮(つちのみや) 石がきれい。
全ての宮の敷地に白い石と黒い石が敷き詰められている。
こちらの記事の2ページ目にこの石のことが少し書かれている。
伊勢神宮に見るサステナブル
風宮(かぜのみや)
正宮を遠方から。
左側のシートがかかっている部分は、
工事中の新しい正宮。
来年秋以降はこちらに移られる。
来年が20年に一度の式年遷宮(しきねんせんぐう)。
式年遷宮に関しては、こちらの記事が面白そう。
矢野憲一:伊勢神宮に見るサステナブル
外宮の北御門鳥居の脇に道があるので、
入ってみた。
人はあまり歩いていないし、地図にも特に載っていない。
だけど道がある。
歩いているうちに、多くの鳥の声が聞こえてくる。
眼を見張るような大木が現れる。
雨で写真はあまり取れなかったけど、
神宮の森の懐の深さを感じる。
雨もそれほど強い雨ではなかったので、
それはそれでここちよかった。
雨で洗われて植物や木々はきれいだし、
自分も一緒に洗われるような気分になる。
そのうち行き止まりになったので戻る。
そしてご朱印巡りきっぷに入場券がついている「せんぐう館」に入る。
せんぐう館
ここは開館したばかりの施設で、
期待以上の内容だった。
(いや、期待は全然していなかった)
特に圧巻なのは、
外宮正殿の東側4分の1を原寸大で再現したものだ。
でかっ。
隅に座っているおじさんに話しかけて、
ちょっとお話をしたりする。
正殿の掃除の時の話とか・・・。
実際の正殿は私たちが眼にすることは適わない。
天皇陛下と皇后陛下(と神官)しか、正殿の前に行けないそうだ。
(皇太子様もそこまでは入られないらしい)
一般庶民が正殿を眼にすることができるのは、
神様がお移りになる前の、
「お白石持行事」で白石を敷くときだけ。
まだ神様が移っていないのでOKらしい。
神領民である伊勢市民が、数年前から石を集めはじめ、
そのお役目をするらしいけど、
伊勢市民以外でも1日神領民という枠があり、
全国から人が集まるらしい。
今回の募集はずいぶん前に終わっている。
こういうことは新潟に帰ってきてから調べて知ったことだ。
せんぐう館は模型があったり、
御装束神宝の解説があったり、
日本の伝統工芸も紹介されていて、
他にも見所がたくさんある。
楽しめる場所だったけど、
次の予定があるので、
一通り見て、外宮を後にする。
外宮の別宮、月夜見宮(つきよみのみや)。
外宮から歩いて10分程度。
朝食もろくに食べずに、ずーっと歩きっぱなしで、
お腹も空いたので、
伊勢駅近くのお店で、
伊勢うどんセットを食べる。
お店のおかみさんが素敵なアットホームなお店。
伊勢うどんは冷たいうどんだと思っていたら、
暖かいうどんだった。
参拝にはよく行くのですか?と尋ねたら、
それほどでもないという返事。
最近は特に観光客が増えたのでという。
来年の遷宮にかけて、
さらに観光客が増えるだろう。
近鉄の企画キップについている、
ガイドさんのツアーに参加するために、
内宮行きのバスに乗る。
だけどツアーは13:30からで、
まだ時間がある。
どうしようかと思っていたら、
バス停の案内で、「徴古館前」というアナウンスが流れる。
そういえば徴古館の入場券もご朱印巡りきっぷについていたのを思い出し、
突如降りることにする。
降りてみると「倭姫宮」のサインがある。
内宮の別宮だ。
行く予定ではなかったけど、
とりあえず向かってみる。
まだ雨が続いている。宮へ向かう石段。
(今回撮った写真の中ではお気に入りの1枚)
倭姫宮(やまとひめのみや)
倭姫命(やまとひめのみこと)をおまいりしている。
倭姫命は天照大神の御神教(みおしえ)をうけて約二千年前に、
五十鈴川の川上、現在の場所に皇大神宮をご創建されたお方です。
(「倭姫宮参拝のしおり」より)
この後、徴古館へ。
倭姫宮から道がつながっている。
徴古館は社殿建築の模型や、
式年遷宮の御料である御神宝類(撤下品)が展示されている。
神宮徴古館
昔は御神宝類は遷宮のたびに土にもやされたり、
土に埋められていたらしいが、最近はさすがに燃やしたりはしていないらしい。
現在展示されていのは、前の前の遷宮のときに撤下されたものだと思う。
ちゃんとメモをとっていないから違うかもしれないけど、
本物の御神宝類を見ることが出来る。
古びていなくて、全て美しい。
ここは見る価値がある。
だが、そろそろ集合時間が気になってきたので、
そそくさと建物を後にする。
(もっとゆっくり見たかった)
第10回 神宝奉製の苦労話 “もったいない”から燃やす神宝
ツアー集合30分前に内宮前に到着。
少しおかげ通りに歩いていくと、
赤福内宮前支店があった。
そうだ、赤福を食べよう。
ご朱印巡りきっぷには赤福餅が3個食べられる券がついているのだ!
赤福内宮前支店
ツアー参加者は7人。
ガイドさんはいろいろなことを説明してくれる。
聞かないと知らないことが多い。
雨プラスツアー中なので、この日はあまり写真は撮らなかった。
だけど途中からようやく晴れてきた。
皇大神宮:こうだいじんぐう(内宮:ないくう)正宮
写真は石段の下からしか撮れない。
ガイドさん曰く、
「今日は雨で空いているので、正面でお参りしてください。」
これで空いているのね・・・。
一番外側の垣根からお参りするわけなのだけど、
お参りしようと前にいったときに、
それまで垣根の門(?)に垂れ下がっていた白い布が、
風でふわ~っとこちらに向かって巻き上がった。
やわらかい風に包まれて、
その内部が見通せた。
たまたま風が吹くタイミングだったのだと思うけど、
迎えられたようでちょっとうれしい。
宇治橋
欄干は宮大工、歩く部分は船大工さんの技術で作られているとのこと。
橋も20年ごとに架け替えられる。
ただそのタイミングは遷宮と少しずれるらしい。
ガイドさんツアーが終わったのは、
3時過ぎ。
その後はおはらい町通りへ。
ぶらぶらしながら、やはりご朱印巡りきっぷについている入場券がついていた、
おかげ横丁の「おかげ座」へ。
最初に映像を見せられるのだけど、
これが見なくてよい代物で、
私の時間を返せ~って感じ。
昔のおはらい町通りの模型や、
説明は面白かった。
模型はよく出来ているし、
ガイドさんの話も面白いのに、
映像の出来が悪すぎ!
3分割の画面が見にくいし眼が疲れました。
江戸時代の男性の平均身長は145センチくらいだったそうで、
こういう乗り方が可能だったとスタッフの人が言っていたように覚えているけど、
今ググッたら155センチくらいだったという記述が多い。
いろいろ見たりしているうちに、
日が暮れ、あんなにたくさんいた観光客の姿も消え、
お店もしまっていた。
赤福本店やら、目ぼしいお店に行っていないのに!
ちゃ~~~~~しまった。
すっかり俗世に戻っている。
伊勢の家には玄関に注連縄を飾っている家が多い。
昨日の居酒屋でお店のバイト風の女の子に聞いたら、
他の地域では違うことがわかったときに驚いたと言っていた。
伊勢地域の「しめ縄」
この日はホテル近くのスーパーで夕飯を買う。
普通の太巻きと新潟ではみたことがない四国のカップ麺。
太巻きはアナゴが入っていて案外美味でした。
続く
写真はこちらの方が大きく見ることが出来るので、
よかったらクリックしてね。
(写真をクリックするとpicasaのアルバムに移動します)
2012年9月22~23日 伊勢神宮へ |
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「雰囲気は伝わるのか?」の巻
私は写真と文章を交互にブログに書くのを好みとしているけど、
今回は写真の量が多いので、とりあえずpicasaにアップした。
23日は雨で、
24日は朝の光の雰囲気を私のコンパクトカメラではうまく写せず、
うまく撮れていない写真も多い。
けれどもスライドショーにして流して見てもらえれば、
多少なりと神宮の雰囲気が感じられると思う。
できれば画面いっぱいで見てほしい。
神宮はその土地、自然、建物、文化に限らず、
式年遷宮というシステムによって日本の伝統技術を守り伝えている
私たちのかけがえのない財産だと思う。
まだ訪れたことのない人は、
ぜひ機会をつくって行ってほしい。
清々しい場。
雨の神宮もなんだか自分も洗われている様で好きだった。
(1週間前の雨はそんなこと言っていられない状態だったと思うけど)
来年は式年遷宮の年で、観光客も増える一方だと思うけど、
行く価値は十分すぎるほどある。
写真の参考に大体の行程は以下の通り。
写真は時系列でアップしてある。
(だから同じ場所がまた出てきたりする)
22日 新潟から伊勢市に移動。
23日 午前 豊受大神宮(外宮)に参拝
外宮前からバスで内宮へ
途中で下車し、別宮参拝
午後1時半から皇大神宮(内宮)にガイドさんの案内で参拝
ガイドツアーは3時すぎ頃まで。ツアーの後半からやっと晴れてきた。
その後おかげ通り、おかげ横丁でうろうろ。
24日 朝5時前に起きて、近鉄電車で伊勢市から五十鈴川へ移動。
五十鈴川駅からタクシーで内宮へ
内宮からバスで近鉄五十鈴川駅へ。
五十鈴川駅から名古屋へ特急で移動。
県営名古屋空港から新潟空港へ。
2012年9月22~23日 伊勢神宮へ |
2012年9月24日 伊勢神宮内宮 |
いいカメラが欲しくなった。
そういえばカメラ女子をたくさん見かけた。
後ほど解説付で写真をブログ上にアップする予定。
続く
そうだ!伊勢神宮へ行こう 「どうやって伊勢に行くか」の巻
7月前半に何となくこの本を買っていた。
8月上旬にタイのフェルデンクライスメソッドのワークショップで、
先生とほんの少しだけ立ち話をしたときに、
先生が昔伊勢神宮にも行ったというお話をされた。、
「伊勢は私も行きたいのですが、まだ行ったことがありません。」と話したら、
「行きたいなら、行けばいいのよ。どうして行かないの?」と言われた。
英語なのでニュアンスはちょっと違うかもしれないけど、
そんな感じだった。
そっか、行きたいなら行けばいいのだ!とストンと納得した。
先生はレッスンだけでなくて、こういうところもシンプルだ。
それで伊勢にはどうやって行けばよいのかを調べ始めた。
新潟からは遠い東海地方。
いっそのこと車でとか思ったけど、
1人だと疲れるだけだ。
休みを利用していきたいので、高速バスだと夜行で強行すぎると思っていたら、
フジドリームエアラインズの飛行機が新潟-名古屋間で飛んでいて、
日によっては、片道5800円というチケットがあることを発見!!
安いよ~!!!
もちろん名古屋から伊勢市まではまだあるけど、
行けそうな気配がムンムン漂ってきた。
本当は10月の最初の連休に行こうと思っていたけど、
その期間の飛行機チケットが既にかなり売れているので、
安いチケットが発売されるかどうか怪しい。
それで22日、23日の連休だと発売されることがわかった。
台風シーズンだけど、そんなことを言っていたら、
いついけるかわからない。
ええ~い、この日に行ってしまえ!とポチッとする。
そして、このチケットも購入。
伊勢の神宮 正宮 別宮 おかげ参り ご朱印巡りきっぷ
名古屋から5500円。これが安くつくか、トントンになるか、
ちょっと賭けみたいなものだったけど、
結果として購入して正解だった。
この切符を買わずに、
同じ工程を辿った場合にかかる料金を計算してみる。
22日 近鉄名古屋-伊勢市(近鉄特急) 2690円
23日 式年遷宮記念 せんぐう館入館料 300円
下宮前→徴古館前(三重交通バス) 210円
神宮徴古館(ちょうこかん)入館料 300円
徴古館前→内宮前(三重交通バス) 280円
赤福お召し上がり「盆」3個入り(番茶つき)280円
「お伊勢さん観光案内人」ガイド付き内宮参拝に参加 2500円
(本当は3000円かかるが、このチケットでも参加するには500円を支払う)
おかげ横丁 おかげ座 入場料 300円
中村町→宇治山田駅前(三重交通バス) 280円
宇治山田→伊勢市(近鉄) 150円
24日 伊勢市→五十鈴川(近鉄) 160円
五十鈴川→名古屋(近鉄特急) 2700円
合計はなんと10150円!
チケットを買わなければ、
電車は特急を基本使わないし、
せんぐう館とか神宮徴古館には入場しないし、
ガイドさんはお願いしないと思う。
ガイドさんを利用せず、
いろいろな展示施設に入館しなくても6750円。
だけど特急を使うことで楽になったことは確かだし、
せんぐう館と神宮徴古館は入場してよかったし、
ガイドさんも良かった。
(おかげ座はガイドさんや人形はよく出来ていたけど、
映像がひどい)
時間があって、鳥羽や志摩方面に行くなら、
もっとお得になる。
近鉄さん、これは素晴らしいチケットでした。
加えて、近鉄名古屋駅の職員のお兄さんは、
みんな愛想が良くて、好印象だった。
ついでにチケットについてきた
ガイドブックを兼ねた「おかげ参り 朱印帳」を使って、
御朱印なるものを初めてもらった。
伊勢神宮の説明もある
御朱印をもらっている人は、
みんなきちんとしたご朱印帳を持っていて、
こんな付録みたいなものを持っている人はほとんどいなかった。
ちょっと恥ずかしい気持ちもありましたが、
もらってきたよ!
内宮のご朱印。伊勢神宮の御朱印はシンプルらしい。
この人の字が一番カッコよかった。
書いてくれた人は女性だった。
このおかげで「ご朱印」というものがあることを知りました。
そんなわけで、伊勢神宮に行ってきました(初三重県だ!)。
続く