友達が遊びに来るというので、燕三条辺りを調べていたときに、
工場の祭典というイベントがあることを発見!
既に今年で3回目だという。
燕と三条は新潟県内で洋食器、刃物などの地場産業で有名な地域。
その地域の工場(こうば)を開放するというナイスなイベントだ。
普段入ることができない場所に入れる、
それも実際にものが作り出されている現場だ!
新潟市がやっている行政主導の水と土の芸術祭は
残念ながらあまり心を動かされないし、
大地の芸術祭もちょっと面白そうだとは思いつつ、
遠いので行かない人間なのに、
この工場の祭典は久々に行きたい気にさせられた。
実は職人にあこがれている。
体験のワークショップもいろいろある。
参加したいものがたくさんあるけど、
重なっているものもあり、仕事もあり、
全部は出られない。
スケジュール表を作成し、
どれに出ようか悩むこと数日。
電話をすると、既に希望の時間が埋まっていたものもあった。
というわけでまず初日は燕の玉川堂へ。
午前のクラスと夕方のクラスの間に5時間くらいあるので、
何とかなると1時半からの小皿作り体験に申込む。
これは当日受付だった。
1時まで時間があったので、
玉川堂さんのまえのDAIDOKOさんのキッチンカーで
玉川堂のカップでツバメコーヒーのアイスコーヒーを出していた。
500円。
銅のカップはとても冷えて、ずーっと冷たいままだった。
カップが素敵すぎる。カップのお値段を聞き、びっくりぽんや。
木曜日の午後にかかわらず、
見学には大勢の人が集まっている。
予想以上にたくさん。
玉川堂のご主人のお話では、
昨年の参加者は県外からが4割だとか。
なんと、玉川堂からスノーピークまでレンタサイクルで行った
若者がいたとか・・・。土地勘がないからだと思うとおっしゃっていたけど、
若いって素晴らしいね!!(すんごい遠い)
今回周ってみて感じたのは、
男性の人が多いということだ。
それもビジネスがらみっぽい人達。
視察も兼ねて来ている人も多いのだと思う。
(諏訪田製作所は女性が多かった)
他にも若い男性もカップルも、女性同士も
老若男女、バランスよく参加している感じ。
1時からの見学に混じり、途中まで参加して、
1時半から小皿作り。
若いスタッフさんがよく面倒を見てくれる。
若い職人さんも多いらしい。
銅の丸い金属板に模様をつける。
トンカチ仕事だ。力の加減で全然変わる。
予想していた模様は全くつけられず、
あっという間に難しいことを知る。
ただ、叩くのは気持ちよい。
周りを立ち上げて皿の形にして、
薬液(温泉の硫黄の臭いがする)につける。
つけているうちに変色し、黒っぽくなる。
それをまた磨くと銅の色が出てくる。
叩いた所は黒くなるし、
磨き具合で色合いが変わる。
最後に職人のスタッフさんが焼いてくれて出来上がり。
最初はあんなに柔らかかった銅版が、
とても硬くなった。
リベンジしたい・・・・。
こんな模様になるはずではなかったのに。
いい気になって適当に叩いた結果、
何だか気持ち悪い模様ができた。
美的センスのかけらもないことが判明。
本当は線に方向が出て、渦巻きっぽくしたかったのにな~。
(見本にそういうのがあった)
機会があればぐい呑みに挑戦したいな~。
残念なのは、この小皿あまり使えないということだ。
お菓子も生のまま置けないし、塩気もだめらしい。
キーホルダーとか、受け皿とかか。
見学前に玉川堂さんの入口部分でお話を聞いているときに、
奥のほうから(工場の方)から叩く音が聞こえてきた。
こういう音はあまり耳にしないなあと思った。
昔はものをつくる様々な音が、
こんなふうに聞こえてくることは、
それほど珍しいことではなかったのだろうと思う。
今回の工場見学ではどこでも音がした。
ものによっては音が大きすぎて耳に悪そうで、
イヤホンをしている人もいた。
2箇所ではイヤホンを渡されて、説明をイヤホンを通して聞いた。
(そうでないと説明している人の声が聞こえない)
そうだ、どこでも音がした。